2)SIGMAフルバケットシートについて(その2)

1、前書き

今回はバケットシートのサイズの問題について書き留めてみました。

多くのお客様よりシートのサイズについてお問い合わせをいただきます。私どももデザインや材質以上にサイズは重要と考えますので出来るだけ丁寧にお答えさせて頂いていますが、なかなか意をお伝えできない場合があります。特にフルバケの場合はいくら高価でも、デザインが良くても、身体に合わないフルバケは意味がありません。少しでも皆さんの疑問、質問にお応え出来れば、と思い記してみました。また、昨今ではサーキット・ユースの為だけではなく、ストリート・ユースでのフルバケ装着をお考えのお客様も沢山いらっしゃいます。特に腰痛持ちの方にはフルバケはロングドライブに効果を発揮します。個人的なことですが、何年か前に九州の大分から埼玉の熊谷まで(1700km)NAロードスターで自走して来たことがありますが、フルバケのおかげで快適にドライブすることが出来ました。

ここでは通常のドライブでの「疲れ」「痛み」→「快適」を実現するためのシートのサイズと、各シートと適合車種について書き留めました。サーキットでの「ホールド」と「シートサイズ」については別の機会に譲りたいと存じます。

2、大腿骨大転子とシートサイズ

身長、体重、体形によりフィットするシートのサイズは大きく異なります。身体に合わないサイズですと短時間(5分、10分)は問題ないのですが、長時間ですと無闇に脚が疲れたり痛くなったりします。私たちの経験では、フィッティングするサイズは体重よりも身長との関係が深いようです。

 脚の付け根部分の骨(大腿骨大転子といいます。)がボディシェルを感じる場合はほぼNGです。痛かったり、疲れたりするのは大腿骨大転子の周囲の筋肉が常時圧迫されるからです。

 ですからシートの適切なサイズは、大腿骨大転子外側の左右寸法で決まるとお考えください。大腿骨大転子の外側の左右幅は身長とほぼリニアな関係にあるようです。勿論、すべての人がこれに該当するというわけではありません。中にはこれに該当されない方も勿論いらっしゃいます。

3、SIGMAフルバケ 相対的大小関係

 SIGMAフルバケの大きさ(感触)は、おおむね以下の関係にあります。

 ※現行タイプ別 CA-L-L > CA> -LGS > -L > 

シートサイズ(後述)がそのままリニアに大小の関係にあるとは言えません。クッションの厚みなどにより変わってきます。また、-L-LGSには大腿骨大転子を逃がしてやるために腿部サイドウォールに途中からテーパーをつけています。このため、実際の座り心地は、GSや-Lの方が靴茲蠅眤腓く感じます。

乗り降りのし易さはシェルの腿部サイドウォールの高さが大きく影響します。タイプCA/CA-Lはサイドウォールの高さが他のシートよりは3cmくらい低いので乗り降りが楽になります(ストリート派向けと称する所以です。)。

4、個別寸法

シート

2L

CA-L

CA

3L

3

GS

4-L

A(最大外寸法)

57

54.5

54.5

52.5

52.5

48.5

47

W2(外寸)シェル底部→

39

39

39

37

38

37

37

W3(内寸)尻クッション→

ハーネスホール上→

34-35

36

34-35

36

32-33

35

32-33

36

32-33

33

32-33

36

31-32

36

H(背長)

86

85

85

86

86

84

86

※単位 cm。弊社フルバケは手作りですので多少のばらつきがあります。

※CAのW3は32-33

※A 肩部分の最大外寸法です。ドアとの干渉はこのサイズで決まります。  

※W2 サイドウォール底部の外寸法。シートレールの取付幅とほぼ同じ。

※W3 サイドウォール底部の内寸法。サイドのクッション厚みがありますのでシェル内側寸法とは異なります。2つの数字は奥部と中央部の寸法です。

※H 底部背部交点よりの長さですので正確には高さではありません。高さは取付角度などにより異なります。

※シートレールの取付穴ピッチ 28.6cm。

5、シートサイズと体格

 4、の表の数字ではW3のシェル内寸がポイントです。黄色のマークの付いた3L、GS、4-Lはサイド部が上に広がって、大腿骨大転子を逃がしています。そのため底部寸法が小さくともタイプ3よりも大きな人でも適合します。ただし、SIGMAフルバケは日本人サイズを念頭に作っていますのでLが付いているシートでも他社ノーマルサイズに近いとお考えください。おおよその目安は以下の通りです。

 Newタイプ2L:身長160cm以上・最適身長170〜175cm

 タイプCA-L:身長160cm以上・最適身長175〜185cm

 タイプCA:身長175cm以下・最適身長165〜175cm

 Newタイプ3L:身長170cm以上・最適身長170〜175cm

 Newタイプ3:身長170cm以下・最適身長160〜170cm

 タイプGS:身長165〜180cm・最適身長170〜175cm

 Newタイプ4-L:身長160cm〜180cm・最適身長165〜175cm

上記数字はあくまでも目安です。先日も180cm61kgのお客様に展示シートを試座していただきましたが、Newタイプ3だけがNGでタイプCA、GSがぴったりでした。このように大腿骨回転子のサイズと身長が合わない極端な例もあります。

6、シートと適応車種

 最近のクルマは安全対策などでドアが厚くなる傾向にありますが、-Lは大半の車両に装着できます。ただし、オープンカーや軽カーの場合は-Lはドアと干渉しますので装着できません。CA、CA-L以下のサイズをオススメします。適応車種とシートの関係は以下の表をご参照ください。

 

2L

CA-

CA

3L

GS

4L

備考

一般車両

×

 

一般Kカー

×

×

 

NA.NB.NC

×

CAはスーパーローポジNG

コペン

×

×

×

×

 

カプチーノ

×

×

×

×

×

 

エリーゼ

×

×

×

×

シートレール無し

以上ですが、ますます分からなくなったという方も多いかと存じます。やはり、シートは座ってみないと。お問い合わせいただいた方にはなるべく試座をオススメしています。各地のショップさんに試座用シートをご用意できれば良いのですが、予算の関係もあり今のところは実現できません。そのうちに何とかと、考えております。