SIGMAバケットシートのサイズ選択について

  フルバケの購入をご検討されている方々から「自分はどのタイプがフィットするのか」というお問

 合せを度々いただきます。本当はご来店いただいて試座していただくのが一番ですが、あいにく

 SIGMAフルバケは当店しか試座用が無い為遠方の方には無理なことです。各地のショップさん

 に試座用シートを置いていただくにはコストがかさみ現状ではできません(価格を改定すれば別

 ですが、国産シートをできるだけ安価に提供したいという弊社の目的からは外れてしまいます。)。

  苦肉の策としてシート各部の寸法を表記したりしておりますが、隔靴掻痒の感は否めません。

 何とか間違いの無い選択をしていただく為に少しでもお役に立てばと思いこの章を起こしてみま

 した。真新しいSIGMAフルバケが○×オークションなどに出品されるのを拝見することがあり、メ

 ーカーとしては「せっかくお買い求めいただいたのにサイズが合わなかったのだろうか。」と複雑な

 心境になります。逆にお客様にぴったり合いよく使い込んでボロボロになったSIGMAを拝見する

 と嬉しくなります、作っていて良かったと。

  前置きはほどほどにして早速、内容に入らせていただきます。なお、情報館の「SIGMAフルバ

 ケットシート Story SIGMAフルバケットシートのサイズのウンチク」の数字とは測定条件が異

 なるため違う場合がありますのでご了解下さい。

 〕囘咾肇掘璽函Ε汽ぅ

 シート・サイズを選ぶとき最も重要なことは、身体にジャスト・フィットするかどうかです。とはいえ、

 用途によっても違ってきます。例えば、サーキット走行をメインに想定する場合は文字通りジャス

 ト・フィットするかどうか(きつくも無く、ゆるくも無く)が重要ですし、ストリート走行メインやロング・

 ドライブの腰痛対策などの場合は多少ゆるめの方がよいかと思います。

 体格とシート・サイズ

 シートの選択で「too small」は最悪です。下の骨格図の部のあたりが当たっている感じです

 とすぐに疲れてきます。当然当たるのですが、自然な感じか違和感を覚えるかの違いです。うま

 く表現できないのですがきっと賢明なドライバーさんにはお分かりいただけるかと思います。

  経験から言える事は、シートサイズはほぼ身長に比例するということです。多分、大腿部のサイ

 ズが身長に比例している為と思われます(学問的には分かりませんが。)。なかには背丈の大きい

 方でもTYPE4-LがO.K.の場合があったり逆の場合も稀にはありますが、大半の方が比例します。

      

         

 上図の左右部(大腿骨の出っ張り部)の左右幅でシート・サイズが決まります。もう少し詳し

 く言えば出っ張り部の下側3〜5cmくらいのになります。ただし、運動選手のように筋肉の発達

 した人はもう少し下になるかも知れません。まずはこの寸法(W-Body)を測定してください。    

  巻尺などでそのまま測定しても測れますが、あまり正確な数値は測れません。写真下のように

 机などを利用すると比較的正確に測定できます。この場合、ボックスを平行にしてできるだけ誤

 差が少なくなるよう気をつけてください。

       

 ボックス位置が決まりましたら、写真下のようにボックス間の寸法を測定してください。ちなみに写

 真の例の場合は37cmでした(身長175cm、体重75kgの少々腹が出てきたOyajiです。)。

 身体と平行に巻尺を伸ばして目測したときには39cmでしたので2cmほど差がありました。シー

 トの選択においてこの寸法差は大きいので出来れば写真のように測定された方が良いと思いま

 す(身長175cmと170cmでのW-bodyの差はせいぜい1cm程度です。)。

    

 シートの形状と寸法

 SIGMAフルバケのシートの形状はタイプ毎に異なります。シートの幅寸法だけでなく形状も重要

 な項目ですのでご理解下さい。各写真のマーク『ァ拮分がポイント(身体の最突出部)です。

 ポイント位置は尻の肉のつき具合などによりそれぞれ異なりますが、ここでのポイント位置はモデ

 ルのOyajiを基準に決めました(175cm、75kg)。

 各シートのポイント部分のW寸法は、カッコ寸法が何も力を加えない状態の数字です。実際に

 座った時にはクッションがつぶされますので2〜3cm程度加えた数字が実装寸法となります。

 ご自分のBody幅(W-body)がポイント実際寸法に等しいか小さければ問題なし、ということにな

 ります。

 -1 フラット・タイプ:シェルの側壁、底面とも平面なタイプ。

    「Type CA/CA-L、Type 2L,Type 3」

    ↓写真下はTypeCAで側壁、底面とも平面なのがお分かりいただけるかと思います。

    

   ●Type CA:(35)〜37cm Type CA-L:(36)〜38cm(部分は同じ位置)

    側壁部が低いのがおわかりいただけるかと思います。ポイントがハーネスホールにかかること

    と相まって実際には上記数値よりも許容範囲が大きくなります。CA-Lが弊社フルバケの中

    では最大となります。ポイント位置はCA、CA-Lとも同じです。Oyjaiの場合はCAがちょうど

    いい塩梅でCA-Lですと明らかにゆるすぎます。ただし、冬の厚着などを考慮するとかえっ

    てよいのかも。

    

   ●Type2-L:(35)〜37cm(部分)

     弊社ではスタンダードなフルバケですが他社サイズよりは小さめと思ってください、。Lと付

     いていますが特別大きいわけではありません。Oyjaiの場合はちょうど良い感じです。

    

 -2 底面に形状がついているタイプ。

    「Type 3-L、Type 4-L」

     Type3L/4Lは側面は上半分は少しOPEN形状、底部は尻部が側面から見て凸形状

     となっています(ローポジション対応)。写真下の↓部から上にテーパー(OPEN)が付いて

     います。もともと3-Lはロードスター用のType-3をベースに、より大きなサイズのドライバー

     用として開発したシートです。大腿部の肉や身体のポイント部分を逃がす為のデザインで

     す。

    

    ●Type3L:(33)〜36cm(部分)

     数字上ではType2-Lよりも小さいのですが、実際の感触は2-Lよりも大きく感じます。

     側壁のテーパー部の効果です。尻の下にオプションのチップ・ウレタンを入れると、ポイン

    トが上がり(部分)(34)〜37cmになります。写真はチップ・ウレタンを入れた状態。

    

    ●Type4L:(33)〜36cm(

     Type4-Lはカプチーノ用に開発。以前のType4よりは側壁テーパーが付いた分多くの人

     が使用できるようになりました。身長170cmくらいまでは問題なしでしょうが、Oyajiに

     は少しキツメです。

    

 -3 純正シートレール用のフルバケ

    「Type GS」

     Type GSは側面からみる形状はType 3Lと同様ですが、正面からみた底部形状にも

     凸形状がついています。写真はシェル状態の底面と側面です。

    

    ●Type GS

     チップウレタン2枚あり:(35)〜38cm(

     チップウレタン無し:(34)〜37cm(

     TypeGSはチップ・ウレタンの有無によりポイントブ部寸法が異なります。ウレタンを外し

     てポイントを下げよりフィット感をアップさせることができます。

    

ぅ侫襯丱韻慮用

 フルバケはサーキット用という見方が一般的ですが、最近は腰痛対策でご購入される方が増え

 ています。Oyajiが何年か前、ロードスターの大分ミーティングに参加した際フルバケの効用を痛

 感しました。NAで1600kmを自走したのですが、たとえ長時間運転しても高速のサービスエリ

 アでのクルマの乗降は苦になりませんでした。

  昨年、腰痛対策だけでなくフルバケの別の効用も発見するできました。 一旦停止の交差点

 で優先道路のクルマにOyjai運転のNBが運転席ドアにぶつけられてしまいました(Oyajiの不注意

 )。車は自走できない状態で解体屋さん行きとなりましたが(そのためデモカーNBは現在ありませ

 ん。)、フルバケに純正シートベルトという状態でしたのでOyajiはおでこにタンコブのみで済みまし

 た。側面衝突では純正シートとシートベルトでは多分NGで、フルバケが命を救うということです。

 レースに使われるくらいですので当たりまえの話ですが「フルバケは命を救う」ということを身を

 以って証明することになりました。